『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』
ブックレビュー ☆4つ
『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』 村上 春樹
ひと月近く前に読み終えていたのだが、何故かレビューが書く気になれなかった。
面白くなかったわけじゃない。
どなたかのレビューにあったように、集大成というのはわかる気がする。
随所に既視感があるのだ。
このシーンって、『1Q84』に似たところあったよなとか、この感じ『ダンス・ダンス・ダンス』みたいとか、これ『国境の南 太陽の西』に・・・、とかいう感じ。
そういう意味では、村上 春樹ファンは楽しめるかも。
終わり方も悪くない。
でも何だろうなぁ、読み終えた満足感みたいなものがどうも希薄。
『騎士団長殺し』ロス、っていう感じでもないと思うし。
図書館で借りて読んだが、ブックオフで半値くらいになったら買って読み返してみようかな。
そうすれば、もう少し好きになれる気がする。
ただ、主人公がいろんな人と交わす会話部分は面白かった。
特に、免色さんと主人公がウィスキーを飲みながら語るシーンは好きだな。