『ツナグ 想い人の心得』
ブックレビュー ☆3つ
『ツナグ 想い人の心得』 辻村 深月
『ツナグ』の続編。
亡くなった人に会いたいと願う人の依頼を受け、死者と交渉し面会の場を設定する使者(ツナグ)の役目を祖母から引き継いだ歩美。
「使者が設ける面会は、死んだ者と生きた者、どちらにとっても一度きりの機会。一人の死者にたいして、会うことができる人間はただ一人だけ」
設定は前作と同じだが、面会の物語は前作のが心を動かされた。
ただ、今作は使者としての役割に加えて、歩美の私生活の部分が多く描かれている。
一生懸命仕事に打ち込むし、女性を好きになることもある。
歩美だって一人の若い男性なのだ。
その成長する姿を見るのは、微笑ましい。