『薬指の標本』

ブックレビュー ☆4つ

『薬指の標本』 小川 洋子

結末は対比的だが、よく似た印象の 「薬指の標本」 と 「六角形の小部屋」 の2編収録。

抱えきれなくなった思いや感情・記憶を”封じ込める” あるいは ”吐き出す” 。

それを必要とする人だけが、たどり着くことができる場所。

それが、標本室であり、語り小部屋と呼ばれる六角形の部屋なのだ。

しかし深く関わると、しだいに絡めとられて離れられなくなる。

こうして、僕はまた強く小川 洋子の世界に絡めとられていく。

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『薬指の標本』 小川 洋子 著 新潮社

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