『日日是好日』 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
ブックレビュー ☆4つ
『日日是好日』 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ 森下 典子
小説のつもりで読んでいたのだが、エッセイだったようだ。
(ま、どっちでも良いんだけど、エッセイだと知っていたら読まなかっただろうから、良い思い違いだった)
お茶を習って25年、悩み迷いながらも通い続けた著者の、内面の成長ストーリー。
お茶・茶道を学ぶこと、それは単に礼儀作法や技術を身に着けることではなく、季節や天気・自然を五感で味わう心を持つということらしい。
「お茶は、季節のサイクルに沿った日本人の暮らしの美学と哲学を、自分の体に経験させながら知ることだった。」
晴れの日も雨の日も、日日是好日、毎日がよい日なのだと。
自己肯定感 心のよりどころ 物事に一喜一憂しない 悠然と構える
読み終えて、ふと思いついたことを並べてみたけど、そんなこと書いてあったっけな。
著者が25年の年月をかけて体得していったことを、この本一冊読んだことで理解できるわけないのだけれど、こんな心有る大人になりたいと深く思った。(もう手遅れだけどさ)