『モダン』
ブックレビュー ☆3つ半
『モダン』 原田 マハ
カッコイイ男性のことをイケメンと呼ぶようになって久しいが、なんというか品位も知性も感じられず僕は好きじゃないし言われたくない(誰も言ってくれないけど)。
それよりは、僕よりかなり上の世代で流行った ”モダン・ボーイ” ”モダン・ガール” (略して、モボ・モガ)の方がずっとカッコイイしいかしてると思う。
さて、美術界においては ”ザ・モダン” というとニューヨーク近代美術館(略して、MoMA モマ)を指すらしい。
本書は、MoMAに勤務したこともある著者の、MoMAに対する高い誇りと深い愛情に満ち満ちた短編集だ。
3.11をテーマにした 『中断された展覧会の記憶』 は、絵画・美術館をからめた原田 マハならではのフクシマに対する応援メッセージでもあるようで、良かった。
美術に造詣が深ければもちろんのこと、僕のようにほとんど知識が無くても楽しめる。
1ページ当たりの文字数もページ数も少ないので読みやすいしね。
『モダン』 原田 マハ 著 文芸春秋