『デトロイト美術館の奇跡』

ブックレビュー ☆3つ

『デトロイト美術館の奇跡』 原田 マハ

「アートは友だち、美術館は友だちの家」、作中の人物の言葉だが、このフレーズ他の作品でも見たような気がするんだけど、マハさん自身の気持ちなんだろう。

マハさん得意の美術館小説だが、実話をもとにしているためか、100ページ程度というボリュームのせいか、他の作品に比べると物足りなく感じた。
”奇跡”っていう言葉から、勝手にファンタスティックなものを期待していたら、ことのほかリアルな話だったからな。

ところで美術館といえば、つい先日愛知県美術館で『ゴッホとゴーギャン展』を観て、たまには美術館に足を運ぶのも良いなぁなどと思ったところだったのだが、僕が行くのは企画展ばかり。
身近な美術館の常設展で、お気に入りのアート作品に会いに足しげく通うという楽しみ方もあるのだと、改めて知った。

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『デトロイト美術館の奇跡』 原田 マハ 著 新潮社

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