『スキマワラシ』

ブックレビュー ☆4つ

『スキマワラシ』 恩田 陸

取り壊されることが決まった建物で目撃される少女は、いつも麦わら帽子に白いワンピース、手には捕虫網を携えている。
この世のものとは思えない、少女は幽霊なのか? そこで何をしているのか?

古道具屋の兄と、モノに触れることでそに秘められた記憶が見える弟がその謎に迫る、ファンタジックミステリー。

少女ががれきの中から網で集めていたものが何だったのかわラストでわかる。

今年刊行されたが、2018年3月から2020年1月にかけて数誌で新聞連載されていたようなので、コロナ状況を示唆したものではなさそうだ。

カギとなるのは、弟の不思議な能力。
そのおかげで、少女の存在する異世界と現実とを繋ぐことになり、ハナちゃんの出自を解明することにもなる。

兄弟とハナちゃんとの関係性は明らかになるが、なぜ少女が集めたものを渡す相手がハナちゃんだったのか?
少女がハナちゃんに渡したもののには、どんな意味が込められているのか?

いくつか疑問は残るものの、妙な活躍をすることになる犬も含めて、キャラクター設定が面白く、楽しく読み終えた。

わからない部分は、読者がそれぞれに想像すれば良いことなんだろう。

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『スキマワラシ』 恩田 陸 著 集英社

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