『キャプテンサンダーボルト』
ブックレビュー ☆4つ
『キャプテンサンダーボルト』 阿部 和重 ・ 伊坂 幸太郎
12年ぶりに偶然再会した、少年野球のチームメート。
「世の中の大事なことってのは案外、俺たちが知らないうちに起きてるみたいだな」 P.155
と思っていたはずが、
「いいか、理不尽なものは、いつだって、理不尽にやってくる」 P.378
気がつけば、とてつもなく大きな事件の渦中に。
合作ということだが、阿部さんの本を読んだことが無いので、どのあたりが阿部さんの手によるものなのかなんとなく想像しながら読んでいたのだが、とくに違和感を覚えることなく、あれこれ考えず単純に楽しめた。
ところで、僕は子供の頃の自分に恥じない生き方をしているんだろうか。
そういえば、中三の息子を見ていると子供の頃の自分にそっくりだなと思うことがよくある。
外見ではなく、考え方や行動。
それも、これは似て欲しくないなと思うところばっかり。
そんなところ、知らないはずなのに。
結局のところ、根幹となる部分はあまり成長してないのかもしれない。