『ヨシモトオノ』

ブックレビュー ☆3つ

『ヨシモトオノ』 吉本 ばなな

吉本ばななを読むのは何年ぶりだろう、デビュー作からしばらくは読んでいたのだけど。
なんか好みから外れて、すっかり手が遠のいていた。(別に遠野に掛けたわけじゃないけど)

吉本版 遠野物語というコピーに惹かれて手に取ったが、やや拍子抜け。
不思議さも怖さも、物足りない感じ。

まぁまぁ怖い現象に遭遇しているのに、登場人物たちがさほど怖がっていない、むしろ良いものと捉えているふしがあるからかな。

そういう意味では、あとがきに書かれていた「日常を生きている中で確かだったはずの世界に裂け目を見た、そしてそれは結果として、長い目で見たら人生に少しだけ光を与えることになった」というものであったほしい、という目論みは十分達成された作品だった。

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この本の中で一番不気味だったのは、この装画かも。

『ヨシモトオノ』 吉本 ばなな 著 文藝春秋

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