『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
ブックレビュー ☆4つ
『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』 水野 敬也
ゾウの顔をした、傍若無人な神様ガネーシャのシリーズ第三弾。
今回も自己啓発仕立てで、ガネーシャが課題を出し主人公がクリアしていく話なのだが、自己啓発本としては最初のが良くできていたし、重複する課題も多い。
物語としては二作目の方が面白かったなぁ、なんて思いながら読んでいた。
しかし終盤(これはネタバレになるかもしれないが)、主人公(今回は女性)が夢に破れ希望を失いかけたあたりから雰囲気が変わる。
好き勝手に言い放つガネーシャは楽しいが、諭すように優しく語り掛けるガネーシャも素敵だ。
「この世界はな、自分が力を尽くした分だけ、必ずそのお返しを用意してくれるもんなんやで」 P.333
無茶苦茶な性格でギャグは面白くないガネーシャだけど、やっぱりこのシリーズは面白い。
これまで3冊読んで、すばらしい教え(課題)もいろいろあったはずなのに、その後の生活態度にまったく生かしていないのもどうかと思うが、まぁ小説なんだし面白きゃ良いんじゃないかと。