『永い言い訳』
ブックレビュー ☆3つ
『永い言い訳』 西川 美和
なんともつまらなくて数頁で読むのを止めよう思ったが、せっかく長いこと待ってようやく借りることが出来た本だからもう少しだけ、と読み進めたら思いもかけない展開に。
そこからは先が気になって、ついつい最後まで読んでしまった。
だけどなぁ、あんまり好きじゃないかな。
良い話だと思ったし、引き込まれもしたのだけれど、なんだろうこの気持ちの悪さは。
「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくはない。」 P.304
カッコイイ言葉だけれど、なんか違う気がする。
夏子が携帯に残したメッセージ、「もう愛してない。ひとかけらも。」 この方がよほどすっきりする。
『永い言い訳』 西川 美和 著 文芸春秋