『使いみちのない風景』
ブックレビュー ☆3つ半
『使いみちのない風景』 村上 春樹
Windows 10にアップグレードしてから(勝手にアップグレードされてから)、不愉快なことは幾度もあったが、今回はひときわ不愉快だった。
夜9時前、急ぎの仕事をしようとPCの電源をONにすると・・・
”更新プログラムを構成しています ○○%
PCの電源を切らないでください
処理にしばらくかかります”
の文字。なんなんだ、これは。
その○○%の数字がちっとも進んでいかない。
ようやく3%になったところでであきれはて、ずいぶん前に買って読まずに置いてあった村上 春樹 氏のエッセイ『使い道のない風景』を読み始めた。
旅先でたまたま目にした、見るともなしに見た風景
ふとした拍子に思い出されても、直接的には役に立たない
でも、そんな風景の集積がいつか、別の何かを呼び覚ますかもしれない
読み終えてなお80%手前くらいだった。
村上さん、あなたのこのエッセイ、不愉快な待ち時間をつぶすのに多少は役に立ちましたが、残念ながらWindows 10の更新プログラムの構成時間を埋めるまでには至りませんでしたよ。
さらにしばらく待って、ようやく構成が終わり再起動
”こんにちは
PCの更新が完了しました”
って、ふざけるな! 今は夜10時過ぎだぞ!!
”こんばんは” だろうがっ。